ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
トム・クルーズの2012年公開のサスペンスアクション映画「アウトロー」の続編が、「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」である。2作品はリー・チャイルドの小説の映画化で、監督は「ラストサムライの」エドワード・ズウィック監督。
まずは「アウトロー」のおさらいをしたい。
ジャック・リーチャー
ジャック・リーチャーは米陸軍憲兵隊捜査官だったが、陸軍を除隊後、アメリカ全土を放浪している。原作では2メートル近い身長と体重100kgの巨漢なイメージだが、トムクルーズは原作の雰囲気を作り出している。体格ではなく強さで表現しているということだろう。
映画「アウトロー」
アメリカ・ペンシルベニア州の公園で無差別に5人が射殺された。公園が見渡せる駐車場からスナイパー銃を使い殺された。駐車場で支払われてコインの指紋により、元アメリカ陸軍のスナイパー、ジェームズ・バーが逮捕される。
ジェームズ・バーはジャック・リーチャーを呼ぶように言う。
元アメリカ陸軍のジェームズ・バー
ジェームズ・バーは元アメリカ陸軍のスナイパーで、過去、イラク在竜時に、人を殺すという事件を起こしていた。殺した被害者がレイプ犯であったことから、ジェームズ・バーは無罪となる。このイラクでの銃撃事件の痕跡を消したのが、米陸軍憲兵隊捜査官ジャック・リーチャーであった。
ジェームズ・バーが犯人である矛盾点
公園での無差別殺人の後、指紋や薬莢などにより、ジェームズ・バーが逮捕された。しかし、スナイパーであるジェームズ・バーならば、指紋や薬莢を残すはずはない。犯人は6発を撃ち、5人を射殺。そのうち1発は弾丸がそのまま発見された。ジェームズ・バーならば、弾丸が発見されることはないと矛盾点を見つける。
ジャック・リーチャーは、もしジェームズ・バーが5人を射殺するならば、逆光であり証拠が残る駐車場を選ばず、橋の上、車の中から射殺するだろうと話す。
ジェームズ・バーは護送中に囚人に暴行を受け、意識不明となる。
被害者
ジャック・リーチャーを着けていた車のナンバーから被害者5人のうち狙われていたのは1人だと予測された。また、弁護士に「関わるな」と言った検事か、コインの指紋を発見した警官が事件と関わっている可能性があると弁護士に告げる。
射撃場
ジェームズ・バーが誰かと接触していたはずであり、スナイパー銃が撃てる射撃場である可能性がある。ジェームズ・バーのクレジットカード利用状況(ガソリンスタンド)から、射撃場までの距離を予測し、ある射撃場が浮上する。
射撃場の監視カメラで、ジェームズ・バーと一緒にいた凄腕の射撃手の顔と指紋が判明する。ジェームズ・バーの弁護士に顔と指紋を照合するように言う。
真相
5人の被害者のうち狙ったのは1人だった。会社経営の夫を亡くした女性を狙ったもので、女性は会社の経営権を渡すことを躊躇していたのだ。実過去にイラクで襲撃事件を起こしているジェームズ・バーを犯人に仕立てあげたが、ジャック・リーチャーにより主犯である男と黒幕は殺される。また、この犯罪には警察官も関与していた。
結末
弁護士は意識を取り戻したジェームズ・バーに問う。この公園の人を狙うとしたら、どのように狙うか。ジェームズ・バーは答える。
「橋から狙う」と。